~2019年クセジュ新中1の迎え方②~「勉強嫌いを作らない授業」

対談シリーズ

(最終更新日

クセジュ独自の授業システム“理論授業”と“展開授業”

鈴木:そういえば佐々木先生。クセジュの中1、中2の英語や数学の授業は少し変わった授業スタイルですよね。理論授業と展開授業という2つのアプローチで学んでいくという。

佐々木:そうなんです。中学部の授業は理論授業と展開授業を交互に行っていきます。

 理論授業の目的を簡単に言うと「いま学んでいる学習項目の意味、魅力を知る」ということです。例えば中学入学後最初に理科で学ぶのが植物です。普通の授業では教科書通りに植物の分類や体のつくり、例えば単子葉類、双子葉類、導管や師管、維管束…などといった様々な知識を学ぶことになります。しかし、もともと植物に魅力を持っている生徒ならともかく、そうでない生徒はのっけから社会同様に理科も“用語の暗記教科”というつまらないレッテルをはってしまう危険性があります。これは非常にもったいないことです。クセジュの理論授業ではまず植物に魅力をもってもらうため、さらにもっと言えば「何故、植物を学ぶ必要があるのか?」を理解してもらうために、より広い観点、「生物とは一体何なのか?」という根本的な問いから授業を始めます。このように教科の全体像、他分野とのつながりを知り、学ぶ魅力を存分に感じてもらうのが理論授業です。

 一方、展開授業の目的は「理論授業で知った新しい概念を学力に結び付ける」ということです。いわゆる問題演習など実践的な取り組みは展開授業となります。展開授業はクラスによって基本事項をしっかりと定着させることに重きを置く場合もありますし、発展的な応用問題にまで積極的に踏み込んでいく場合もあります。

 理論授業と展開授業のサイクルを通じて1週間単位で学習項目をしっかりと定着させるリズムを作っていくのが、中学部授業の特徴です。

              

宮崎:さらに理論授業をαとβに分けた学年もありましたね。ここまで行くと完全に学校の教科書から離れたリベラルアーツ型の内容になっていました。

佐々木:そうなんです。理論αは現在の理論授業と同じような主旨だったのですが、理論βはより思い切った授業を行っていました。まず教科の枠を全て取り払い、授業の軸を「テーマ」としました。例えば「価値」ということをテーマに1カ月間様々な角度から学んだことがありました。需要と供給に始まる経済の話からはじまり、市場経済での価値、すなわち価格の決定の原理を学んだ上で、単に原理をなんとなく理解するだけでなく簡単なモデルを一次関数によって数学的にも解き明かしました。一方、「価値=値段なのか?」という疑問を投げかけ、「価値観」や「目に見えないモノの価値」と言ったことについても考えました。さらには芸術の分野にまで広げた授業も行いましたね。

宮崎:結果として理論βは5教科全ての内容、教養が含まれていることになるのですが、それらを独立して学ぶのではなく、人間が考えていくべき普遍的な「テーマ」を軸に据えたのです。そのテーマを考える際の切り口として、これまで学習している様々な教科の知識や考え方を用いたということです。

 「なんのために学ぶのか?」がダイレクトに見えてくる授業だっただけに、生徒たちは新鮮な刺激を受けてくれていました。しかし、この理論βの授業が行われていたのは1年ほどの短い期間でしたが…。

鈴木:ただこの学年は入試の結果がすごく良かったですよね。東葛飾高校にも60人近く合格しましたし、塾生の50%が東葛飾、小金、県立柏といった公立難関校に進学しました。

 その他国立や超難関私立にも合格者を出した年です。なぜやめちゃったんですか?

佐々木:あまりにも学校の内容とかけ離れすぎていて、一般の理解を得るには時期尚早だったという点、そして先生たちの授業の準備がものすごく大変だったという理由ですかね。

鈴木:でも準備が大変といってもいざ授業になると先生たちはとても楽しそうに授業をしていましたよね。先生が楽しそうだから当然生徒もみな興味を持つ。私も彼らが中1の時に担当しましたが、数学の授業なのに歴史について熱く語ったり、英語の授業なのに数学のポワンカレ予想について話したり。

宮崎:国語の授業でも経済について学び、時には貿易ゲームもしました。生徒たちは“国家間における利害関係とは何か?”を自然に学び、なぜ戦争が起こるのかを自分なりの意見として持てるようになる子も数多くいましたね。単に戦争は多くの犠牲者が出るからよくないという誰もが考える意見ではなく、なぜ起こってしまうのかに着目したうえで自分なりの意見を持つ。まさに2020年以降の大学入試制度改革で問われる学力の中心です。

鈴木:理想的な教育ですね。クセジュの責任者として誇らしいです。先ほど佐々木先生が理論βは時期尚早だったと言ってましたが、2020年以降の国の教育制度改革を踏まえるといよいよクセジュらしい授業を前面に出していきたいですね。

クセジュと学校をうまく両立する“クセジュAL型学習法”

宮崎:学校と塾で学習内容が違うのはある意味当たり前です。学校で習ったことをわざわざ塾で細かく学習すると、学校の授業をますます聞かなくなります。そういう癖がついてしまうと学校の定期テストの準備は塾に依存するという悪循環になります。このような癖は高校に入ってからもなかなか治りません。それどころか、社会人になってもこの癖によって主体的に考えることができない人がどんどん増えてきているようです。

鈴木:このような状況を危惧したうえでの2020年度大学入試制度改革という見方もできますね。

宮崎:全く同感です。一方でこのような癖がついている子はクセジュにもいますが3年前から実施しているクセジュ流AL型学習法(メタ認知力を活性化させる方法)の導入によりだいぶ減ってきています。学校で学ぶことは学校の授業で解決し、クセジュで学ぶことはクセジュの授業で解決する。

鈴木:ちなみにAL型学習法についてはクセジュホームページのブログについ先日私が2回に分けて連載していますのでぜひご覧ください。このような学びの習慣が身に付けば「クセジュらしい授業」がもっとできるようになりますね。はやくクセジュに通っている生徒にAL型学習法を完璧にマスターしてほしいです。

佐々木:ちなみにこのAL型学習法は新中1準備講座の中に十分盛り込んでいきます。

鈴木:ということは学校で主体的に身につけた学力をクセジュの授業で教養に結び付けていくという我々の理想が実現できるようになるのですね。

佐々木:期待してください!!「中学1年生の始め方」というテーマで①学び方、②楽しみ方、③学んだことの使い方、を3か月にわたって身につけてもらいます。そして学ぶことに対する期待感をもって中学生になってもらいたいです。ちなみにこちらの中1ガイドブック2019をご覧ください。

※冊子をご希望の方はお問合せフォームの備考欄に「ガイドブック希望」とご記入ください。

 

“単なる先取りではない”クセジュ新中準備講座の概要

鈴木:最後に佐々木先生、準備講座の責任者として冬期講習から始まる新中1準備講座の概要を語ってください。

佐々木:はい。中学準備講座の大きなコンセプトをひとことで言うならば、

「単なる先取りよりも、中学入学前だからこそ学んでおきたいことがある」ということです。

 中学の準備というと、英語や数学などこれから中学校で扱う学習内容を先取りすることをイメージされる方も多いかと思います。実際多くの塾もそのような準備講座を行っています。

 単に先取りすることで恒常的な学力が身につくのであればクセジュもそれを行いますが、実際は全く違います。最終的に高い思考力、高い学力が身につく生徒は先取りをしていたからそうなるのではありません。もっと大切なことを身につけているからです。いくつかありますが、重要なものを挙げると以下の3つです。

 ①それぞれの教科の魅力とつながりを把握している

 ②小学生の学習範囲の中から重要単元を根本から理解している

 ③自ら学力を高めていくための、基本的な勉強法を理解している

 これら3つについてこの冬から2月までの期間を使ってしっかりと準備を行っていくのが、クセジュの中学準備講座です。子供たちがこれからの学習内容に期待感を持ち、日々の授業を通じて学力を高めていくための方法を理解した上で自信をもって中学に入学してもらいたいと思っています。

宮崎:中1からクセジュに入ることで学ぶことの期待感を得る。そして学びの本質に触れながら高い学力がつく。さらにはAL法を通して学びの姿勢が盤石になるという3つのメリットをぜひ強調いたします。

鈴木:ありがとうございます。それでは2019年のクセジュ中1をぜひご期待ください。

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