社会で活躍するクセジュの卒業生 -4-

第4回

遠藤 慎也さん (讀賣テレビ放送株式会社・制作局【主に演出&ディレクター】)

1.まずは自己紹介をお願いします。

遠藤慎也 えんどう・しんや ※昔のプロ野球「選手名鑑」風 に紹介します

35 千葉県流山市 右投右打 178 88 東深井中ー東京学芸大学附属高-東京大―讀賣テレビ放送株式会社(08年) 部長賞3回・局長賞1回・担当役員賞1回・最高番組占拠率(09年) О 大阪市福島区 バラエティ番組を主戦場に置く中堅演出家。入社以来、着実な体重増加に悩まされるも今季はダイエットを決意。2児のパパとして家族を支える立場。健康面でも巻き返しを誓う

 

2.クセジュの(生徒または講師の頃の)思い出を語ってください。

私とクセジュとの出会いは中学1年生の春でした。3歳上の姉は他塾に通っていたため、特に教育理念などを理解していたワケでもなく(笑)、当初は単純に学力アップを期待しての入塾でした。

それが…なんということでしょう!授業がオモシロイのは当然のこと、何より高校受験を“人生の通過儀礼”として乗り越えさせてくれたこと。感謝してもしきれません。

実は私は、第一志望校に合格することができませんでした。それでも大学受験、就職活動、そして社会人となった今でも!フトした時に「高校受験の時にクセジュであれだけ頑張れたんだから、もっとやらなきゃ!」と思うのです。そんな私にとって「大学生になったらクセジュ講師になる」という選択は、至極自然なことでした。

そして…講師としては、大学1年生からの4年間とロスタイムの1年間(笑)、主に柏教室でお世話になりました。少年時代は「先生と生徒」の関係だった鈴木久夫先生(現クセジュ代表)が、今度は「上司と部下」の間柄に。心温まるストーリーから、くだらなすぎるストーリーまで。“頭の中の思い出フォルダ”が軽く容量オーバーになるくらいエピソードには欠かさないのですが…紙面では収まらない内容ばかりなので、今回は割愛させていただきます。

そんな講師時代で思い返すのは、授業よりも生徒指導の場面だったりします。まさに“自分探し”をしている世代の生徒さんたちと共に悩み、共に成長する。昨今の働き方改革ではおよそ通用しないであろうのめり込み方をしていました(笑)。「大学生活の9割5分以上はクセジュ講師だった」――生涯、私は胸を張って言い続けることでしょう。

 

3.クセジュで学習したこと(またはクセジュ講師として指導したこと、クセジュの事務の仕事を通じて得られた経験)が社会に出てどう役に立っているのかについてお話しください。

クセジュ講師としての5年間。細かいことも含めれば、今でも役に立っている教えは数え切れません。

「しゃべっていて注目を集めたい時は、あえて“沈黙”を入れること」「『僕は言ったんですけどね』という言い訳が一番ダサイこと」「“原因”と“責任”の所在は違うということ」そして、「女性が話している時は、コチラから言いたいことがあっても絶対にさえぎってはいけないこと(笑)。

そんな中でも、「人生の教訓」とも言える一番の学びがあります。それはクセジュ創立者・管野淳一先生からいただいたこんなお言葉。

「世の中には2種類の人間しかいない。それは“仕掛ける人間”と“仕掛けられる人間”だ。たった一度の人生。どうせなら、“仕掛ける側”になりなさい」

その瞬間、私はテレビ局に就職することを心に決めました。“仕掛ける側”として、テレビを通して世の中にムーヴメントを起こしたい。今でもその想いで、仕事を続けています。

4.クセジュ生、さらには未来のクセジュ生に対するメッセージをお願いします。

私には一緒にお酒を飲んでいて、楽しい人と楽しくない人がいます。楽しい人に共通することはただ1つ。それは、「好きなもの」があるということです。夢中になって「好きなもの」を話している人は強烈にオモシロイ。お酒の場、というちょっと極端な例を出しましたが、事実、自分の「好き」を確立している人は仕事でも強い。

私が今やっているテレビ番組作りでも同じです。「野球が好きだから、あの選手のヒーローインタビューをもじってボケてみよう」「大好きなあのアイドルを引き合いに出して、『○○かよ!』というツッコミを入れてみよう」などなど。そんな積み重ねが“自分にしかできない作品”につながっていくのだと思います。私自身、自分がプロデュースした番組が放送された時は、「あの番組、おもしろかったよ!」と言ってもらえるのもモチロン嬉しいのですが…それ以上に「あの番組、お前らしかったな!」と言われる方がずっと気持ちイイのです。

そんな「好き」のヒントをたくさんくれる場所が、何を隠そうクセジュです。テーマ学習、理科の実験、そして何より、先生の雑談…ちょっとでもワクワクしだしたら、それこそ“恋”の始まりかもしれません。

学びの場である以上、大変なこともあるでしょう。逃げ出したくなることもあるでしょう。でもせっかくなら、一生付き合っていく自分自身が好きなモノを、クセジュで見つけちゃいましょうよ。

……ほら!目の前の先生が、何かをしゃべり始めたよ!