社会で活躍するクセジュの卒業生 -2-

第2回

青柳 順子さん(  丸紅欧州会社 パリ支店 食料部 トレーダー)

1.まずは自己紹介をお願いします。

 大学卒業後、日本の携帯電話の会社に入社しました。ドイツ、オランダの海外駐在を経て、現在はフランスにある日本の商社で食品の貿易に携わっています。具体的にはどんな食材をどんな方法で日本やヨーロッパに輸入したらいいかを考えて提案したり、契約を結んで書類を作ったり、問題が起きた時の解決策を考えたりする仕事です。フランス在住約15年で、うちには中学生と小学生の子供がいます。クセジュには 中等部と高等部に通っていました。

 

2.クセジュの思い出を語ってください。

 やっぱり日々の授業そのものが全て思い出です。どの授業も問題を解くというより「なぜそうなるんだろう」と議論することが多かったこと。さらに国語では一つのテーマについて文章の抜粋ではなく本を一冊読み込んでじっくり考えさせられたことが様々な力をつける土台になったと痛感しています。

また夏期合宿一大イベントである最終日の徹夜勉強(※2019年現在は実施なし)。徹夜で勉強するなんてできない!と思っていましたが、講師のみなさんと参加生徒みんなでワイワイ楽しく乗り切れたことを今でも覚えていていい思い出ですし、平日の授業後に、夜遅くまで先生たちに進路相談にのっていただきながら熱く語り合わせていただいたことなども大学生、社会人になってから役立った内容が多かったです。

 

3.クセジュで学習したことが社会に出てどう役に立っているのかについてお話しください。

 クセジュはわたしにとってただ解答を出すテクニックを教えてくれただけの場所じゃなくて、「どうすればいいんだろう?」と考える力をつけてくれた場所でした。試験対策に応用力がつくというのは当時も感じていたことですが、社会人になってから必要になる「誰もこたえを知らない問題」に対して「考える力」の基礎をクセジュでつけてもらったと感じています。

 

4.クセジュ生、さらには未来のクセジュ生に対するメッセージをお願いします。

 クセジュってフランス語で「わたしは何を知っているのだろうか?」という意味で、フランスの16世紀の哲学者モンテーニュの言葉です。「ふーん」って感じですよね。わたしも当時はそうでした。(へんな名前の塾とも思ってました笑

 今、みなさんは解答のある問題の正解を出す訓練を重ねていることと思いますが、そのうち正解のない問題にこたえを出さなくてはいけない日がきます。相手の出したこたえに苦しむことも多分あります。わたしは今でも哲学は詳しくないですが、モンテーニュはそんなわたしたちに「言葉やうわべだけじゃ本当のことはわからないよ」と言っていると思っているんです。でも、「本当のこと」に少しでも近づくために、みなさんの年齢からでも、正解がいくつだったかより、間違ったこたえがどうして出たかをまずしっかり考えることはきっと役に立つと思っています。

  クセジュでいっぱい悩んで考えて、人生に役立つ最強の学力を身につけてくださいね!

(お取引先の社長様と)