学習塾クセジュ

小学生、中学生、高校生のための学習塾 クセジュ
千葉県:江戸川台/柏/松葉/新松戸/我孫子

授業料のご案内 資料請求/お問い合わせ

[やみつきニュース][フカヨミ国語]「歩き出すドッペルゲンガー」

2017.09.09 松葉教室ブログ

講師の松岡です。私のブログでは、クセジュの国語で扱っているテキストのこぼれ話や、私が読んだ本の話などを紹介していきます。

今回中2の夏期講習では夏目漱石の『こころ』を扱いました。言わずと知れた夏目漱石の代表作ですが、高校の教科書でも扱われていますね。高校の教科書で扱われるのは上・中・下の中の下「先生の遺書」の部分です。先生と親友Kがお嬢さんを取り合い三角関係になったのち、先生とお嬢さんが結婚し親友のKは自殺してしまう、という先生の過去が明かされています。
先生とK、そして私のそれぞれのよく似た人物が、まるで時間軸の違う同一人物のように描かれ重層的に展開していくこの作品。いわば先生とKと私がそれぞれの分身のように描かれている、という読み方をすることもできます。

そこで今回のこぼれ話は「分身もの」。
ドッペルゲンガー、なんて言葉も聞きますが小説でもよく使われるモチーフです。
今回紹介するのはロシアの文豪ドストエフスキーの『分身』。「二重人格」と訳されることもありますが、テーマそのままですね(笑)

主人公はロシアの下級役人のゴリャートキン。この人がまた自意識過剰でちょっと被害妄想気味、かつ人付き合いが下手というなかなかのくせもの。常に人に認めてほしい、という気持ちを胸に持っています。そのゴリャートキンが上級役人の娘クララに恋をしてしまい、招かれていない彼女の誕生会に乗り込んでしまいます。中々の度胸の持ち主ですね(笑)
そこで失敗をして追い出されるゴリャートキン。悲嘆にくれながらみぞれの降る道を帰っていると、自分にそっくりで名前も同じゴリャートキン(新)に遭遇します。


画像の女性は19世紀のフランスにいたエミリー・サジェ。ドッペルゲンガーは脳の前頭葉の異変で見る幻といわれていますが、
彼女の分身は周囲の人間も目撃し、実際に触ることができたと言われています。

そしてゴリャートキン(旧)はこのゴリャートキン(新)と同じ職場で働くことになってしまいます。ゴリャートキン(新)は人付き合いもうまく、人の評価を気にせず気になることをどんどん言動に表していき、同僚や上司に認められていきます。そんなゴリャートキン(新)を見て、自分を破滅させようとしている!と思い込み、徐々に精神的に追いつめられていくゴリャートキン(旧)。
そんな中、クララから「私を連れて逃げて!」という手紙が届き、急ぎクララの家に向かうゴリャートキン(旧)。着いてみると、なぜか職場の人間たちに涙ながらに迎えられます。そしてゴリャートキン(旧)は医者に連れられ精神病院へ。ゴリャートキン(新)が馬車と共に走ってくるのが見える……。というお話です。
狂っていたのはいつからだったのでしょうか。どこまでが現実で、どこからが妄想だったのでしょうか。なぜ彼は狂ってしまったのでしょうか。

自意識過剰で自分の殻に閉じこもってしまうゴリャートキンに起きたこの悲劇。これは漱石の『こころ』とも共通する悲劇でもあります。続きは次回へ……。

入塾テスト メールフォームはこちら

お電話によるお問い合わせ

お問い合わせは最寄の教室までお気軽にご連絡ください。
お電話による受付は平日午後1時~午後9時までとなります。
高校部へのお問い合わせは、お手数ですが「高校部HPのフォーム」からお願い致します。

江戸川台教室 0120-155-207
柏教室 0120-141-257
松葉教室 0120-140-207
新松戸教室 0120-309-876
我孫子教室 0120-746-113