[カシログ]日本語を知ろう
2016.07.08 教室ブログ
小学四年生では、分かりやすい、そして正確に伝わる文章を書こうというテーマで授業をしています。
私たちは普段、特に意識をしないで日本語を使っています。
しかし、よく考えると意味が通じなかったり、何通りかの解釈ができてしまうことが日本語にはあります。
今日は子どもたちにこんな例文を提示しました。
『彼は大きい、白い塀のある家に住んでいた』
この文が示している内容を、男の子2人に絵に描いてもらいました。
1人は大きい家を描いています。
もう1人は大きい塀を描いています。
そうです、「大きい」がどの言葉を修飾しているかによって、文が示す意味が変わってくるのです。
もちろん、そんなややこしいことを考えなくても、家と塀のどちらが大きいのかを常識的に考えれば(巨人が街にやっってきて人を襲うような世界でない限り)わかります。
こんな風に、やや曖昧な文でもそれなりに通じてしまうのは、そもそも日本語が聞き手の想像力や理解力に委ねることが多い言語だからかもしれません。
子どもたちには、出来るだけ誤解のない、正確に意味が伝わる文章が書けるようになってもらいたいと思っています。
気になるのは、男の子たちの描いている塀にも家にも、なぜか私の名前が書いてあることですが…
何にしろ楽しく授業に参加するのは良いことですよね。