[ちなみのちなみに]どっちが先がいい?
2017.04.20 教室ブログ
とても個人的なことなのですが、先日柏教室の滝口先生と一緒に『ハムレット』を観に行ってきました。二階席だったので、見えづらいかしらと思ってオペラグラスまでばっちり用意して気合は十分。けれど、そんなものが必要ないくらいよく見えて、大満足でした。オペラグラスを使ってしまうと視野が狭くなってしまい、せいぜい一人の役者さんくらいしか目に映すことができなくなってしまうので、できれば使わずに見たいですね。
ところで、演劇に限らず、例えば映画だったり、ドラマだったり、こういうものって最近は特に漫画や小説が原作となっていることが多いですよね。だからこそ、どちらを先に見る、または読むべきなのかとっても迷いませんか? 原作を先に読むべきか、それとも先入観なしに演劇や映画、ドラマを楽しむべきなのか……。もちろん、「問答無用で原作でしょ!」という意見の人もいるかと思いますが。
今回私と滝口先生が観た『ハムレット』では、劇の中盤、ヒロインであるオフィーリアに「あること」が起こります。先に戯曲の方を読んでいた私はオフィーリアの行動に対して「はいはい、これはあれを表しているのね」なんて気持ちで見ていましたが、戯曲には触れず新鮮な気持ちで劇を観ていた滝口先生は純粋な驚きがあったようです。
戯曲ではそのときのオフィーリアがどんな行動をしているのかト書き(脚本で、せりふの間に、俳優の動き・出入り、照明・音楽・効果などの演出を説明したり指定したりした文章。引用元:コトバンク)で示されているだけなので、読んでいるときにそこまで驚きはしませんでした。先に戯曲を読んでいたからこそ演劇を観つつ気付くこともあったけれど、知らないからこその驚きを体験したかったような気もする……。難しいところですね。
今回、私たちは25歳以下の割引チケットを使って見ましたが、中学生、高校生となるとさらに安く見ることができるみたいです。若いうちにたくさん「いいもの」を見てほしいという劇場側の気持ちなのかしら、と思うのでぜひ皆さんも足を運んでみては?
ちなみに、漫画の場合は原作から入ることの方が多いです。